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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年04月24日

1台ナント27000円から!!

大変ご無沙汰しております。
桜の季節も過ぎ、あっという間にGW突入秒読み段階の今日この頃
皆様いかがお過ごしでしょうか?
こちらのブログも年2回更新ペースになってしまってますが、
もうすこし時間の余裕ができましたらもうちょっとまめに更新できるようにがんばりますので
よろしくお願いします。

さて、最近も何人か初めてお会いする方に「スラントバックっていうブログ見たことありますか?」
と、逆に聞かれ、「すみません、それ僕が中身の人です・・・」などと恐縮しながら世間を騒がせてますが、
最近更新しないんですか?の声にはなかなかすっきりしたお返事ができずに申し訳ございませんでした。

まぁ、ブログというきわめて個人的なお話や考えを一方通行片道切符で記しているわけですが、
この更新してないブログにも毎日数十回のPVが有るのを見て、見に来てくれている方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
また、気にかけてくださり、心配して連絡までいただいた方々には感謝しております。ありがとうございました。

最近、というか去年ごろから何人かのちょっと考えさせられるお客様とのやり取りがありまして、
正直な話そちらの対応に非常に時間をとられ、限られた時間の中で本業、家族との時間、趣味の時間の比率のうち
完全に趣味の時間内で収まらないようになってきたので、これ以上の問題が増えても対応できないと思い
しばし整理に専念させていただいておりました。

これはあくまで私の考えですので、まぁ、興味ない人は読み飛ばしてください。
(興味の無い人にとって一番伝えたいことでもありますが)

まず、私は思うのですが軍用車や軍の放出品は国産乗用車の中古車や中古部品を購入する感覚では
付き合えないということをご理解いただきたいです。

普通に考えても採用されたのが30年も昔、現在も現役で活躍しているので錯覚しがちですが、基本的には旧車です。
軍用車は戦争をするために国の威信をかけて開発採用しているので、乗用車などの市販車よりもある意味コスト度外視です
丈夫なのはきちんと整備し、消耗品を正しいサイクルで交換してメインテナンスしてあることが大前提で、乗りっぱなし放置しっぱなしでは
正しく動きません。
壊れます。
頑丈というのはぶつけたり、撃たれたり、荒地を走破するためには極限の頑丈さを備えていますが、
雨ざらしでおけばさびますし、油脂類が切れれば焼きつきます。これは機械としてはごく当たり前のことでこの当たり前のことが対処できて
はじめて楽しい趣味の世界を満喫できると思ってます。しかし残念なことにこれを理解いただけないオーナー様もいらっしゃる。

部品に関しても高いとお叱り頂いたり、こんなのアメリカでは10分の1で売ってるのに、ぼったくりすぎなどとも言われましたが
是非そのような方にはご自分でお取り寄せ頂けたらと思います。もし魚屋さんで売っている魚が高いと思ったらご自分で釣りに出かけることを
お勧めします。もしかしたら私よりも格安で購入する方法があるかもしれませんので、成功した暁にはご連絡いただければ私も購入させていただきたい物もあるかもしれませんのでよろしくお願いします。

修理に関しても経験のある職人と必要な設備があってはじめて正しい作業が行われるのであって、
そこは軍用車、戦場で最低限な工具でも整備できないとこまるので整備製は良いのですが、ちゃんとした設備で整備したほうが
確実に早く正しくそして結果的に安く仕上がります。たとえば工具ひとつでもエアツールとコンプレッサーが有るだけでネジ1本外すのに掛かる時間と労力は計り知れないほど軽減されますし、必要なテスター、細部を照らす照明ひとつでも無いと不便なものです。
もちろんご自分で整備を楽しまれる方も大勢おられますので、一概には言えませんし私も古いイギリス製のバイクと20年以上お付き合い
しているので自分で手を汚して整備する楽しみも理解しています。
ただ、ご自分では一切手を汚さずに機械の仕組みを理解しようともせずに状態の良い軍用車に乗ろうとすればお金を払って整備をしてもらうしか
無いと思います。

たとえば、あるお客様がお探しの車両をもう一人のお客様が持っておられて、お譲りしても良いということでご紹介しました。
オーナー様が私の紹介でしたらお値段は○○万円くらいで良いですよ。とのことでしたので
そのままの金額を購入希望者にお伝えすると納得されて後日車を確認され、とても程度の良い相場的には倍以上の価格でもおかしくない掘り出し物の車両を破格で購入されることになりました。
その際にオーナー様が長期動かしていなかったのでパッキン、樹脂部、油脂類など消耗品の交換と基本整備をしてからお渡しするので
長く乗っていただくためにも若干お金はかかりますが整備してからお渡ししますと提案するされましたが、
購入者は自分で何とかするので余計なお金は払いたくないと整備を断られました。
まぁ、エンジンもかかり、車庫からちょっと動いたので車両の程度からも基本整備だけで問題もないように思えたので、
結局現状で購入を決断され後日ローダーを手配して引き取りにこられました。
もちろん私は仲介料、手数料など一切頂いておりません。(ここは大事なところです)
結局最後にお支払いの時点で強引な値引き交渉をされ1割も値引きされたということを聞いてちょっとびっくりしました。
結果売主に購入者を紹介した私も申し訳ない気持ちでなんとも後味の悪いお取引となりました。

しかしこの件はそれだけでは収まらず、購入されて1年経った今でもエンジンがかからず野ざらしで乗ることもできない状態で居るそうです。
聞いたところによると引取りにこられた時にローダーに乗せる時点でエンストしましたがそのままエンジンが掛からずひきとっていかれたそうです。
その後も雨ざらしの駐車場で整備の出来るご友人に出張してもらいコツコツと整備をしているそうですが、
購入から半年後、原因の部品が特定できたそうでその注文を頂きました。(まぁ、普通にショップに入れていれば1週間もあれば特定できたかと思いますが・・・)
さらに驚いたことに、元オーナーにその部品の購入費用の半分を負担してもらったと聞いてあいた口がふさがりませんでした。
流石にこれには元オーナー様もウンザリされてもう今後は関わりあいたくないとこぼしておられました。

もし最初に購入の際に無理な値引き交渉をしてなかったら、散々忠告したのにもかかわらずご自分で整備をされると意地にならず、
元オーナー様のお世話になっているショップで基本的な整備点検をされていたら、
おそらく今頃きっと乗りたいときに乗って天気のいい日にはドライブやイベントなどにも出かけられていたかと思いますし、
1年間不動車の為に高い駐車代を払い続けてることも無かったろうと思います。

元オーナー様にとっても同じ趣味を持つもの同士として困ったときには手を差し伸べてくれていたかと思います。
購入された方はさぞ安い買い物が出来たと最初は喜んだのかもしれませんが、お金では買えない大切な物を失ったことに気がついてほしいものです。(という例えばの話でした)

もうひとつの例は無駄に急いで損をするという件です。通常私は現地で倉庫を借りてそこに荷物を集めて、ある程度纏まったら船便で
送らせます。そのほうが保管料を払っても運賃が安くなるからです。特に大きな部品は航空便で送らせると非常に高くつきます。
商品代プラス運賃など諸経費でお手元に届くころには総額で現地での購入価格の3倍にもなってしまうこともあります。
一刻も早く部品がほしいという気持ちはわかりますが、もう少し余裕を持ってご相談いただけましたら最終的に半額ほどで購入できる場合もありますので、特別な事情が無い限り特に大きな部品、重い部品はお時間を頂けたらと思います。

また、軍の放出品では良くあることですが、大量に放出されたときには市場価格がとても安くなりお買い得ですが、一旦流通量が少なくなると在庫しているショップは割高な所しかなく、買いそびれると高い代金を支払うことになります。その逆もありで、ある日、軍の大量放出があった相場価格が崩れ10分の1程で売りに出ることもあります。これは見極めるのは難しいんですけどね、

最後に自分の車両のことですが、3年越しで現地でレストア準備をしていた車両も先日めでたく買い手が着きドナドナされていきましたので、次期車両購入のため物件探しを始めました。また良い情報が在りましたらブログでも紹介していくつもりです。

今回はお金には代えられない人と人との繋がりの大切さ、もちろんお金を解した場合の責任の重大さを身にしみて感ました。

これからも皆様がよりすばらしい趣味の世界を楽しんでもらえれば私も同じ趣味を持つもの同士としてとてもうれしく思いますし、
お互いに助け合いながら喜びを共有していければと思いますので、これからもよろしくお願いします。


ということで、最後まで長々とお付き合いいただいた皆様にはこんなニュースをお届けします。
もうご存知だと思いますがアフガニスタン、イラクで撤退に伴い予算が掛かるために本国に持って帰れなず
現地で廃棄されるHMMWVが1万台以上にものぼるそうです。

http://www.galwayindependent.com/20140319/motoring/humvees-left-for-dead-in-the-desert-S34219.html

ちなみにほかのソースからの情報ですが現地では1台250ドルほどで廃棄処分されているそうです。
250ドル!!27000円ですよ、にまんななせんえん!1台が、ニマンナナセンエン!!!
10台買っても27万円!!20台買っても54万円!!とりあえず深呼吸・・・
まぁ、買ってからも持ってこれない可能性がかなり高いですけどね。
万が一賄賂賄賂で持ち出せても書類が無ければ国内では登録できませんので
書なし部品取りをたくさん持ってるだけになっちゃいますけどね・・・
ちなみにバクダッドまでの格安航空券は往復で12~13万円で有ります。

もし興味のある方は・・・
私の分も2台お願いします。できたらECVのエアコンつきで!

また、今回の大量廃棄で確実にHMMWVの時代は終わり次世代車両に切り替わると言われてますね。
戦争の仕方が変わるということですか?いよいよ火種をアジアに移してくる日が迫ってるんでしょうか?

  

Posted by HMMWV44  at 01:13Comments(6)HMMWV輸入車両